お子さんはしっかり噛んで食事をしていますか?唾液の大切な働き
皆さんこんにちは。
都島区の歯医者「はしもと歯科医院」です。
「食事の時には、しっかり噛みなさい」と、お子さんに言ったことはありませんか?
1口につき20回程度噛むことがよいとされていますが、実際には、それほど噛まずに食事をしているお子さんが多いです。
そこで今回は、唾液の働きについてご紹介します。
よく噛んで食べるとメリットが!唾液の働き
唾液はお口の中にあたりまえにあるものですが、お口のバランスを保つための大切な役割を持っています。
そのため、しっかり噛んで唾液を分泌することが大切です。
抗菌作用
お口の中にはさまざまな常在菌がいますが、唾液には抗菌作用があり、お口の中の細菌のバランスを保っています。
お口の中に入ってしまった細菌やウイルスなどを、唾液が攻撃して健康を守るため、常に一定の唾液の量を保ちたいものです。
むし歯の原因菌や、歯周病の原因菌にも作用します。
再石灰化を促進
お口の中にむし歯菌が増殖して、糖分があると、その糖分を栄養に歯の表面を酸で溶かします。
じつは唾液には、カルシウムやリンが含まれているので、これらが歯の再石灰化を促進して、歯を修復する働きがあります。
しかし、常に糖分がお口の中にあると、この再石灰化の働きが追い付かずむし歯になってしまいますので、食後はお口の中をキレイにすることが大切です。
お口の中を中和する
お口の中は、通常は中性ですが、食事をしたり、糖分の多いジュースを飲んだりすると酸性に傾きます。
酸性の状態が続くと歯を溶かしてしまいむし歯が発生しますが、唾液には、お口の中を中性に戻そうとする働きがあります。
食事の時間を決めずにだらだらと食べたり、常にジュースを飲んだりする習慣があると、唾液の働きが追い付かずむし歯になりますので気を付けましょう。
自浄作用
食事によるお口の汚れをそのまま放置すると細菌が増殖しやすくなり、むし歯や歯周病、口臭の原因になります。
唾液には、これらの細菌を洗い流す自浄作用があり、ある程度汚れを洗い流してくれる働きがあります。
ただし、すべての細菌を洗い流すことは難しいので、食後に歯磨きをして細かい汚れを落としましょう。
唾液の分泌を促すためにしっかり噛んで食事を
唾液の分泌を促すためには、「しっかり噛む」ことが大切です。
歯ごたえのある食品を噛んで、唾液の分泌を促しましょう。
また、永久歯の生え変わる成長途中のお子さんは、噛むことが顎の成長の助けにもつながります。
はしもと歯科医院では「予防」に力を入れています
むし歯予防のためには、しっかり噛んで食べ、唾液の分泌を促すことが大切です。
シニア世代になると、唾液の分泌が少なくなってきた、歯周病の症状が目立つようになってきたということもあります。
お子さんはもちろん、働き盛りの世代やシニア世代の方も、「唾液」が持つ自浄作用を活かしてむし歯や歯周病予防に取り組みましょう。
むし歯や歯周病予防にご興味がある方は、小児歯科や予防・クリーニングを行っている都島駅の歯医者「はしもと歯科医院」へお越しください。